ONIBUS COFFEEのおいしさとトレーサビリティ

2021.06.12

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1.2 mile community compostでは、第一線で活躍されながら環境や循環などの取り組みもおこなっている方々にお話を聞き、知見を広げるとともにわたしたちの次のアクションや価値観のきっかけになる機会を設けています。

ゲストの取り組んでいる製品づくりへの考え方やビジネス面との兼ね合いを紐解きながら、自分たちの生活に置き換えたときにどのように応用できるかを発見することを目的としています。

今回は2期のメンバーである小林千秋さんにレポートを寄稿いただきました。

小林千秋
2期
自由大学サポーター

1993年生まれ。東京都出身。大学で国際関係学を学びながら、早稲田大学の「日本コリア未来プロジェクト」にて韓国の対人地雷問題について学ぶ。卒業後は物流総合会社を経て、現在食品の販売の仕事を行っている。興味関心はコミュニティ、環境、食、消費社会、哲学、心理学、韓国全般のことについて。仕事にフォーカスしたPODCAST「About job」をゆるく更新中。


はじめに

私たちの身近にあるコーヒー。昨今コンビニなどでも手軽に飲めることができるようになったが、そのコーヒーがどこから来て、どのような製造過程を経ているか知っている人はどのくらいいるだろうか?そんなトレーサビリティ(原材料の調達から生産、消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること)をテーマにONIBUS COFFEE 八雲店でワークショップが行われた。

ONIBUS COFFEEのトレーサビリティとは

ワークショップでは、コーヒー業界の中でのスペシャルティコーヒーの割合や、コーヒーがどのような過程を経て、カフェで提供されるかなどコーヒーの基本的な流通システムから、実際ONIBUS COFFEEで行われている取り組みが紹介された。

私が特に興味深かったのは、「働く人々」と「廃棄」という部分に着目した取り組みだ。ONIBUS COFFEEがコーヒー豆を仕入れているグアテマラの農園ではコーヒーの実の収穫の際には、3ヶ月の期間労働者といわれる人々が働いており、働いている期間は、子どもも一緒に連れていくため、子供たちがその期間中教育を受けられないというケースが少なくないが、働いている期間中も子供が教育を受けられる体制が整っていて、それに関わる人たちの生活や環境もまたケアされているという。

また、消費後に着目すれば、ONIBUS COFFEEでは、一部店舗でエスプレッソを抽出した際に出たコーヒーカスを使用して「COFFEE SOAP」を作り、従来廃棄物として扱われてきたものを製品原料として再利用する取り組みも行われている。

どのようにして農園を選び、やりとりを行い、私たちが飲む一杯のコーヒーとなっていくのか、「ここまで話してくださるのか!」と思うくらい事細かな内容まで聞くことができた。

テイスティングをしてみよう

トレーサビリティの説明後、2種類の異なるコーヒーを飲み比べしながら、どんなフレーバーかグループで話し、意見を出し合うティスティングが行われた。コーヒーをよく飲む人、たまに飲む人、様々な人がいる中でのワークショップは自由な発想が出て、会場はとても活気のある雰囲気だった。コーヒー1つとっても、人それぞれ感じ方や捉え方が異なるところが私が思うコーヒーの面白いところである。

日々の私たちの選択について

欲しいものはボタン一つですぐに手に入るなど、私たちは便利で選択肢に溢れた生活を送っているが、その裏では物が大量消費されている。そんな中コロナが広がったことで、「ただ買う」だけではなく、商品のストーリーや企業のトレーサビリティなどさらに深堀した部分に対して、注目されているように感じる。

私自身も食品を販売する仕事をする中で、商品の美味しさはもちろん、「作り手の方のこだわり」や「商品のストーリー」についてより注力して話すようになった。「買い物は投票」といわれるように、お店での買い物は、お店が取り組んでいることへの支持に繋がっている。「ただ買う」だけではなく「知って買う」時代へ。その商品のストーリーや取り組みにも少しだけ目を向けることで、見る世界が変わるかもしれない。まず「知ること」が第一歩なのである。


ONIBUS COFFEE
「コーヒーで、人と人をつなぐ。」をモットーに掲げ、都内4箇所に店舗を構えるほか、ベトナム・ホーチミンにも展開する。生産現場を目で見て現地の空気を肌で感じて選んだそのコーヒーは、日常に溶け込み多くの人を魅了している。
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